隔月発売のfellowsで、隔号連載されている、歴史漫画です。
年に3回しか掲載されないこの漫画が毎回楽しみだったのですが、先日早くも一巻が発売されました。
14世紀、アルプス。オーストリアに支配された民は圧政に苦しんでいた。
圧政から逃れようと、国外へ通じる道に設けられた関所では、日々多くの反乱分子が捕まり、処刑されていた。
どんな誤魔化しも効かないその関所、恐れを込めてこう呼ばれた。「狼の口」・・・
これは、なんとか関所を抜けてイタリアに逃れようとする抵抗者と、絶対に通さんとする関所の番人の対決の物語です。
この関所が、本っっ当に鉄壁!
毎回それぞれのドラマを持った密出国者にスポットが当たり、あれやこれや策略をめぐらせ関所越えに挑むのですが・・・
無事に脱出できるのかは最後までわかりません。
祈るようにページをめくります。ドキドキです。
主人公補正やご都合主義が排されたリアリティのある中世の暗く重い物語。
ちょっと荒めだけど、読みやすい絵柄だと思います。
作者の久慈光久さんは新人漫画家らしいのですが、それでこのクオリティ・・・
さすがは質の高さには定評があるfellows!
だてにぶ厚くないな!